GA4はUA（いままでのGA）と違って、「とりあえずこれ見ておけばOK！」的なレポート画面がほぼ用意されていません。
また、実装の自由さと引き換えに設定が重要になってくる感じの思想なので、要するに「何見たいかちゃんと決めておくこと」が超重要になってきます。
とまぁ小うるさい話はこんな感じ、レポートを決めていきます。
いきなりデータを見るのが難しくなった分余計に、「サイトの性質から見るべき数値を決め、レポートを作る・足りない数字は計測する」という流れを強く推奨します。
サイトのゴール（役割や目的）を明確にする
このサイトはブログサイトなので、とりあえず「見てもらうこと」がサイトのゴールになります。
オウンドサイトでしたらここは「資料ダウンロードしてもらう」とか「会員登録してもらう」「お問い合わせしてもらう」といった役割になりますが、このサイトは趣味なのであくまで見てもらうことです。
「見てもらうこと」だけだとざっくりしすぎなのでもう少し細かく。
たとえば同じ100PV見てもらうにも
- 新規の人なのかリピーターさんなのか
（新規なら100人連れて来る必要があるが、リピーターさん含むならもっと少なくてよい） - 1人に1ページずつ見てもらうのか、5ページずつ見てもらうのか
（直帰でも良いのか回遊率を上げる必要があるのか）
などなど、内訳によってやらなきゃいけないことも見るべき数字も変わります。
まぁ初見の人にいっぱい来てもらえるのも嬉しいのですが、何か困った時に覗きに来てもらえるサイトになれるとよいなーということで、「サイトに繰り返し来てもらうこと」を目的に設定します。
1人あたりPV数とかを目標にすることもあるかと思いますが、「困ったときに検索したらたどり着くサイト」的なユーザー行動を考えると1ページちゃんと読んでもらえるだけで十分です。
そのサイトにするために必要なPDCAって？
役割・目的が決まったので、ゴールをちょっと具体的な数字に落とし込みます。
事業の場合は売上目標やサイトから得るべきリード数・広告収益など、事業数値から逆算することをお勧めしますが、特に何もないサイトなので、「えいやー」で決めます。
いいよね、えいやー。
まぁ本当に適当もあれなので、昔やってたブログの数値とかを参考に目標値を決めてみます。
- 週に50ユーザー
- リピート率10%
- 1人あたりPV1.4
ということは、「何をすればユーザー数が増えるか」「何をすればリピートしてもらえるか」を考えてサイトを運用していけばいいことになります。
（1人あたりPVは低めに設定しているので、優先度下げます。あんまりいくつも考えるのだるいので）
なので、これらが見られるレポートを考えますー。
❶何をすればユーザー数が増えるか
まぁGAでこれ見るときのド定番は、やっぱり参照元別レポートではないでしょうか。
どこからどれくらい人が来ているか、人が呼べていないチャネルはどこか、を見ます。
と言いつつ別に広告回すわけではないので、Organic（自然検索）とTwitterくらいですかね。
検索経由の人を増やさないといけないので、SEO対策とかをする必要があると思います。
（やるとは言ってない）
とりあえず、サーチコンソールとの連携・検索クエリやどのページを見に来てくれたかなどは必要でしょう。
あとTwitterからの流入がちゃんとわかるように、utmパラメーターなどの設定も必要と思われます。
アプリから飛んできた人とかは流入元が分からなくなっちゃいますからね。
他の人に記事をシェアしてもらえるように、SNSシェアのボタンなども大事になりそうです。
❷何をすればリピートしてもらえるか
まぁシンプルに「需要がありそうなコンテンツを定期的に増やす」とかですかね。
そう思うと、リピートにつながっている記事の内容などは把握しておきたいところです。
あと、「どんな人が来てくれてるのか」を把握しておくのも大事そうです。
呼びたい人が来てくれているのか、想定してた人と違うユーザー層にニーズがあるのか、など把握してアクションを決めるのが大事です。
（40代の人を呼びたいのに20代が来てるなら、20代向けに転換するのか40代の集客に注力するのかとか）（呼びたい人を呼ぶのか、呼べてる人に注力するのか、は事業次第です）
このサイトだとあんまり見る項目ない気がしてますが、本当に必要になったらアンケート機能とかつけようかな。知らんけど。
デバイスやOSなどは見ておいてもよい気がします。人物像というかUI的な観点からですが、モバイルとデスクトップで読みやすい文章量や画像のサイズなども変わってくると思うので。
書いてる内容的にビジネス寄りなのでまだデスクトップが多かったりするのかなー。
レポートではなくセグメントですが、「リピート2回目の人」「リピート5回目の人」などでも違いが出る気がするので、そういう分析ができるような設計をしておく必要がありそうです。
何で見るのか決める
GA4のデータを見ようとすると、大きく「GA4の“探索”画面」「BigQuery」「BIツール（Tableauやデータポータルなど）」という選択肢があります。
独断と偏見によるメリデメをちょっとまとめるとこんな感じ。
- 探索→GA4の画面から見れるからてっとりばやい。数字の細かい深掘りは限界がある
- BigQuery→ぐりぐり深掘りできるけど、クエリ書いたりするのでちょっと手間
- BIツール→初回に組んじゃえばダッシュボード的に勝手にデータ更新される。これも深掘りは手間
まぁ個人的には全部使えるようにならないといけないので、使い分けを意識しながら組んでいこうと思います。